リビング階段の寒さ対策

リビング階段は生活するうえで何かと便利で利点が多いですが、冷暖房の効率が悪いというデメリットがあります。 でも大丈夫! カーテンを取り付けるだけで十分な寒さ対策が行えます。

カーテンの取り付け手順

  • リビング階段の寒さ対策我が家のリビング階段です。厳密にはリビングから少し奥まったキッチン横の階段ですが、ここからもリビングの暖かい空気が全部2階に逃げてしまうので、ここに暖気や冷気を遮るためのカーテンを取り付けます。
  • リビング階段の寒さ対策1カーテンレールがリビングから見えないよう、その反対側にカーテンレールを取り付けます。
  • リビング階段の寒さ対策2カーテンは片開きにするため、片方のレール端にマグネットを効かせるためのネジを入れ込む。
  • リビング階段の寒さ対策3カーテンレールを下から見上げると、暖気が逃げるには十分な隙間があるので、ここを塞ぎます。
  • リビング階段の寒さ対策2ドア下の隙間風を防ぐ隙間テープを使用。100円ショップでも売っており、ホームセンターの1/4の価格で購入可能。カーテンレールの幅に合わせてハサミでカット。
  • リビング階段の寒さ対策2両面テープでカーテンレールにしっかり張り合わせます。透明なので上を見上げても全く目立ちません。
  • リビング階段の寒さ対策2カーテンを吊るして作業終了。
    たったこれだけで寒さ対策が簡単に出来てしまいます。
  • リビング階段の寒さ対策2カーテンを閉じた状態。形状記憶カーテンを使ったので、ふさ掛けで束ねなくてもコンパクトにまとまって邪魔になっていません。 もしカーテンが暴れてしまうようならふさ掛けを取り付けて束ねてもいいと思います。

カーテンのサイズの選び方ですが、通常カーテンの幅は下記の計算方法が最も理想的と言われます。

 ・ カーテンレールの長さ×1.05

ただ、既成サイズの場合なかなかピッタリサイズは見つからないので、カーテンの幅はカーテンレールの長さ+10〜30cmで収まるよう選べば、ある程度綺麗な仕上がりになります。

ちなみに我が家の場合だと、階段の幅が80cmでカーテンの幅は100cm。理想のサイズよりも16cm大きいですが、それなりに綺麗だと思います。

肝心な温度の効果ですが、絶大です。
体感でも明らかにカーテンの前(リビング側)と後ろ(階段)では温度が違うのがわかります。
「カーテンで断熱は難しい」という意見もあるようですが、そもそも考え方が間違っていて、カーテンで断熱するのではなく、リビングの暖気が階段から逃げないようにするのがその目的です。おかしなクチコミに振り回されませんように。。。

カーテンとロールスクリーン

リビング階段にどちらを取り付けるか迷われてる方もいらっしゃると思うので、メリット&デメリットを箇条書きにして比較してみます。

カーテン
  • 開閉が楽で使い勝手が良い
  • デザインやカラーが豊富
  • 洗濯が容易
  • 安価
ロールスクリーン
  • 巻き上げ時(収納時)に邪魔にならない
  • 見栄えがスッキリする
  • 通行のたびにロールを上まで巻く必要があるため非常に面倒で使い勝手が悪い
  • デザインやカラーが多くない
  • 洗濯は大変難しい
  • オーダーメイドになるためカーテンの5倍(2万円程度)ほどの費用が掛かる

カーテンはロールスクリーンと違って収納が邪魔という意見もありますが、使用しない時期はカーテンレールから外しておけばいい(1分程度の作業)ため、デメリットに加えていません。
ロールスクリーンですが、1階と2階を行き来するのは1日のうち数回だけというライフスタイルならそこまで面倒ではないのかもしれません。ただ、やはり通行のたびに巻き上げるのは面倒との理由で、巻かずに横からすり抜けて行き来している方も多いようです。この場合、手に何か持っている状態ではやはり通りずらいでしょう。

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吹き抜けの寒さ対策

ダイニングテーブルにニスを塗る

我が家の吹き抜けです。1畳に満たない面積ですが、暖かい空気が逃げるには十分なスペースです。

ここに取り外し可能な断熱パネルを設置し、採光のメリットを生かしつつ吹き抜けを塞ぎます。


吹き抜けの寒さ対策1

3cm×3cmの角材で吹き抜け面積に合った長方形の木枠を作ります。

  1. 角材を購入したホームセンターで所定の大きさにカット
  2. 角材を全体的にヤスリ掛け
  3. 水性ペンキで3回重ね塗り
  4. ネジ穴をドリルで空ける
吹き抜けの寒さ対策2

ネジは3mm×50mmのコースレッドを使用。木材同士を止めるにはこのネジが最適。ネジ打ちする面が狭いので、割れぬよう必ず下穴を空けて慎重にネジを締めていく。壁面を傷つけないようにするため、ネジの頭部は埋め込むこと。

吹き抜けの寒さ対策3

断熱パネルのメンテナンス性を考えて取り外しを容易にするため、散々悩んで選んだのが、この取り外し可能な蝶番
階段など幼児の転落防止柵の取り付けに用いられることが多い蝶番です。
強度はさほど強くないですが、力がかかることはないので問題なし。

吹き抜けの寒さ対策4

開く側の木枠にすき間テープを貼り、木枠と断熱パネルの接着をするための両面テープを貼る。木枠の両端はスムーズな開閉が出来るよう、モヘアタイプ(毛足のあるタイプ)のすき間テープを貼る。スポンジタイプのすき間テープでは摩擦抵抗が大きいため開閉が困難になるので注意。

ここで使ったすき間テープはどちらも100円ショップで購入。ホームセンターの1/4の価格なので大変お得。屋内使用なので質にこだわる必要はない。

ただ、木枠と断熱パネルを接着する両面テープはしっかりしたものを選ぶこと。常に太陽光を浴びる場所で温度変化もある状況で高い密着性が必要なため。
筆者は3Mのスコッチ 超強力両面テープを使用。

吹き抜けの寒さ対策5

今回のDIYの要である断熱パネルは、旭硝子製 ポリカーボネートのツインカーボを使用。 中空構造のため大変軽くて空気の層が入るため断熱効果も非常に高く、強度も強い。しかも大変安価。 半透明なのでしっかり採光も取れます。

採光性と見た目重視でガラスのような純透明アクリル板も考えたが、とにかく高価で重量もあり、板が反ってしまうリスクもあるので不採用。

ポリカーボネート板はインターネットで注文。おそらくこのショップが最安値だと思います。板のカットもしてくれるので大変便利でおすすめです。

尚、ホームセンターでも「ポリカプラダン」という似た商品が売られていますが、強度など質の観点からおすすめしません。

吹き抜けの寒さ対策6

ポリカーボネート板のカット面の穴をテープで塞ぎます。これをしないと板の中にゴミや埃が入ってしまって大変なことになります。テープは耐候性のある高品質で丈夫なものを使いましょう。完全に見えない場所であれば、アルミテープもおすすめです。

テープで塞いだらパネルを木枠に置きますが、両面テープのはくり紙は先端2cmほど剥がして、あとは剥がさずそのままの状態で。パネルの貼り付け位置にピッタリと合わせたら、はくり紙を横に引っ張り剥がしていく。

吹き抜けの寒さ対策7

黒い両面テープの部分をしっかり圧着して密着性を高め、パネルは完成。

木枠の中心に仕切り板を入れたのは木枠の強度を高めるためはもちろんのこと、ポリカーボネート板を2枚に分けたかったためです。2枚に分けることによって板が反ってしまうリスクを無くし、万一片方のポリカーボネート板が損傷した場合でも交換を容易にすることができます。

吹き抜けの寒さ対策8

完成したパネルを取り付ける壁面に合わせて蝶番を結合。
ピンを外すだけで簡単にパネルの脱着が可能です。

吹き抜けの寒さ対策9

パネルの収納はこのように壁面に固定させます。レバーを下に下げてロックします。 この金具はステンレス製の角ラッチを使用。通常はドアの内鍵として横にスライドして使うものです。

吹き抜けの寒さ対策10

パネルの開く側(蝶番の反対側)の木枠を止めるステーを設置。L字の金具はホームセンターで購入。

吹き抜けの寒さ対策11

ステーをネジ止めする場所に下地が入っていないため、石膏ボードにアンカーを打ち込みます。壁裏の下地の探し方は通常下地探しという道具を使いますが、筆者の場合は壁を叩いて音で判断しています。この方法はかなり慣れが必要ですが筆者の場合は8割当てられます。ただし、2割はずします(笑)

アンカーの打ち方ですが、まず壁に直径7mm程度の穴を空けます。結構大きな穴を空けるため、最初はビビるかもしれませんが、自分を信じて穴を空けます。石膏ボード用アンカーは下穴不要なタイプが主流ですが、確実に真っ直ぐ打ち込むために穴を空けた方が作業が楽です。
穴を空けたらそこにアンカーをねじ込んでいきますが、電動ドライバーを使わずにドライバーでゆっくりねじ込んでいきましょう。

吹き抜けの寒さ対策

完成です。吹き抜けが断熱パネルで塞がれ、採光もしっかり取れています。

吹き抜けの寒さ対策12

断熱パネルを折りたたんで収納した状態です。
断熱パネルの開閉は大型の脚立を使って手動で行います。年に数回の作業なのでそこは我慢。

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